2023/01/22

スマホのキャリアメールをvmgからemlに変換してGmailへインポートする手順(au, Mac環境)

スマホの契約をauからpovo(メール無し)に変更するに際し、長年使用してきたキャリアメールのデータをエクスポートしてGmailへインポートして移行しました。色々と試行錯誤したり紆余曲折ありましたが、下記でうまくいきました。(vmg→eml→Thunderbird/ImportExportTools NGアドオン)

Mac環境で作業を行いましたが、JAVAをインストールしたWindows環境、Windows版Thunderbirdでも恐らく同様にできるのではと思います。尚、エクスポートしたキャリアメールのデータはau標準のメールアプリで2021年12月時点、データを変換してGmailインポートしたのは2023年1月時点のものです。


1. キャリアメールのデータエクスポート(vmgファイル)

auの解約前にキャリアメールのデータをエクスポートしておきました(Android)。解約後だとメールを参照できなくなる懸念があるため。エクスポートしたのはauの提供するバックアップアプリでSDカードに保存、といった方法だったと思いますが(1年以上前なので記憶が曖昧)、vmgファイルがいくつか(受信フォルダ、送信済みフォルダ、下書き分)出力されています。

2. vmgファイルからemlファイルへの変換

エクスポートしたvmgファイルをPCに移し、下記の記事(ありがとうございます)を参考にしてextractEML.jarを実行、vmgファイルをemlファイルに変換します。

VMGファイルからEMLファイルを抽出する - 藤納戸(#706CAA)のブログ

3. ThunderbirdでGmailのIMAP接続

Mac上にメールアプリThunderbirdをインストールし、GmailアカウントをIMAP接続します。

4. ThunderbirdにImportExportTools NGアドオン追加

Thunderbirdに「ImportExportTools NG」アドオン(執筆時点のバージョンは12.0.2、リリース日: 10月 24, 2022)を追加します。これにより、Thunderbirdのメールフォルダを右クリックした時にアドオンのメニューが表示され、emlファイルのインポート等ができるようになります。

5. Thunderbirdでローカルフォルダにemlファイルをインポート

Thunderbirdのローカルフォルダにフォルダを作り、ImportExportTools NGアドオンを利用してemlファイルをインポートします。

ここで重要なのは、Thunderbird上のGmailのフォルダではなく、ローカルフォルダにインポート操作をすることです。Gmailのフォルダに直接インポートしてしまうと、過去に受信したメールにも関わらず、メールの受信日時がインポート操作した日時になってしまいます。

6. ThunderbirdでローカルフォルダにインポートしたメールをGmailのフォルダに移動

Thunderbirdのローカルフォルダにインポートしたメールを確認して問題なさそうだったら、失敗した時の後始末がしやすいようにThunderbird上のGmailに作業用のフォルダを作り、インポートしたメールを選択してThunderbird上のGmailの作業用フォルダにドラッグ&ドロップします。Gmailのクラウド上にアップロードするのに時間がかかりますが、同期が完了すると、WebやスマホアプリのGmailからもインポートしたメールが確認できるはずです。

・文字化けしていない
・受信日時がインポート操作時になっていない
・添付ファイル付きのメールが正しく表示されている
・絵文字も表示できている(キャリア依存もあると思いますが、顔文字程度は問題なさそうです)

このあたりが確認できれば問題無いかと思います。